調剤事務歴15年のうさぎ太郎です。
この記事にたどり着いた方に質問です。
調剤薬局で働くみなさま、あなたの薬局には調剤事務さんとして働く男性はいますか?
と、こんな質問が出来るくらいに男性の調剤事務さんは少数ではないでしょうか。今回は男性調剤事務さんについて焦点をあててみたいと思います。
調剤事務に興味はあるけど踏み出せない男性の皆さん、ぜひ読んでいってみてください。
私が出会った男性の調剤事務さん率
今現在、私は薬局が4店舗しかない小さな会社に勤めているのですが、そのどこにも男性調剤事務さんはいません。4店舗中2店舗が調剤事務1人で回しているし、規模が小さすぎてほぼ参考にならないので、1年前まで勤めていた中規模の会社(薬局30~40店舗)で男性の占める割合を見てみたいと思います。
さて、私は過去ドラッグストア併設タイプの調剤事務に勤務していたわけですが、だいたい1店舗の2~4人ほど調剤事務が配属されています。この規模の会社でざっくり約100人の調剤事務さんがいて、男性は2人でした。
当社比で男性調剤事務さんは
2%
です
正確に言えば2%に満たないです。少ない。圧倒的に少ないです。そのうち1人はOTC部門からの異動だったので、おそらくこれでもドラッグストア併設だからの数であって、他の形態の調剤薬局では更に下回ることもザラではないでしょうか。純粋に調剤事務という職を希望して中途入社した男性というのは18年間この会社に在職していて1人ですね。
私がこの会社に所属した18年間で女性調剤事務さんは増え、男性調剤事務さんはほぼ増えないので、今後長く営業する中でこの約2%という数字が上昇する見込みはなかなかありません。しても10年で1%程度の見込みでしょう。
ただ、どちらの男性調剤事務さんも長く働かれている(数年~十数年)ので、数は少ないものの、働き始めてしまえば、男女関係なく決して働きにくい職場環境ではないと言えると思います。
始めてしまえば長く続けられているという事を踏まえても、調剤事務という職のメリットは男女関係なく享受できると言えそうです。
男性調剤事務さんが少ない理由
私の考える男性が少ない理由は主に2つ!
それぞれ見ていきましょう。
①女性が圧倒的多数で気が引けるから
前述したように男性2%の世界です。そもそも調剤薬局に限らず「事務員」という職業自体ほぼ女性で占められているように感じますよね。男性薬剤師、男性看護師、男性保育士は増えましたが、調剤事務は男性はちょっと寄り付きにくい雰囲気かもしれません。
そもそも自分自身が調剤薬局の利用者だった場合に、受付に男性が立っていることはほとんどないので、多くの男性は無意識に「自分の就くことのできる職業」の選択肢から外れていそうな気がします。
でも。飛び込んでしまえば1つの店舗で働く人数は知れているので(薬剤師・調剤事務合わせて1桁だと思います)そんなに馴染みにくいわけではないと思います。
調剤薬局で働く人って、年齢層も幅広いし、薬剤師さんには男性もいらっしゃるし。どんな人も“浮く”という感じはしないと思います。
特に私の経験上思うのは「ドラッグストア併設タイプの調剤薬局」を展開している会社では、ドラッグストア部門に男性が多くいるので「男性だから浮く」とかはあまりない気がします。
②高収入とは言い難いから(しかし希望は無きにしも非ず)
1番の理由はやはり、これではないでしょうか。
①の「女性だらけで参入しにくい」としても事務の仕事をやりたい男性はいるはず。でも給料が少なそうで・・・となれば調剤事務に興味はあっても、「その給料でその拘束時間なら他の職業にしよう」となるのが自然ということです。
私の住む中国地方の片田舎、調剤事務の求人情報を漁りつくしても大体初任給16~17万円台です。経験者優遇の幅をもたせたとしても16~20万円といったところです。
さて、重要なのはこの初任給からどれだけの昇給が見込めるかですよね。
私の経験上、年々ベースアップはすると思いますが、大きな昇給は難しいです。理由は調剤事務は「役職」が付くことがめったにないから。
ただ、逆を言えば調剤事務でも役職が付く環境を用意している会社ではその限りではないとも言えます。
人数こそ少ないですが上の役職に上がっていくパターンも無きにしもあらずです。私が勤めていた薬局でも実際に部長職に就き、月収を40万円以上を達成したであろう調剤事務さんもおられました。
また、他社さんで【薬剤師を雇って経営者側にまわっている非薬剤師】のやり手の方がいらっしゃいます。そんな方もおられますね。
あと、転勤可能な方限定になりますが、他の調剤事務さんと給与面で差をつけたいなら転居を伴う人事異動がある会社で働くのも良い選択肢になるかと思います。
以前うさぎ太郎が働いていた薬局では、予め「転居可能な社員」として挙手していれば、実際に異動の声がかかるか否かに関わらず、月1万が手当として支給されていました。もちろん家賃手当も別途支給されます。
調剤事務さんで市や県をまたいでの人事異動がウェルカムな人は少ないので大変重宝されるはずです。
結論、「非薬剤師でも上の役職を任せるに値する人材」にまで自分の価値を高められる人は給与面で不満なく働ける会社もあるかもしれません。
求められる男性の調剤事務さん像
では、「じゃあ男性調剤事務さんは必要ないの?」と聞かれれば、うさぎ太郎個人は「男性女性関係なく優秀な調剤事務さんが欲しい、男性事務さんも大歓迎」と答えます。
調剤事務の男性がいるとありがたいなと思うのは以下の理由からです。男性・女性は関係ないのですが、傾向として男性の方が以下の要求に応えてくれると思って述べますね。
①欠員になりにくく、長期的な勤務が可能
これは総数で見たときに、女性に比べて産休・育休で抜ける期間が少ない、ライフステージに応じて勤務形態を変えざるを得ないことが少ないという事。
大きな企業だと社員数が多いため多少の欠員は大きな痛手になりにくいですが、特に小規模な薬局だと1人の欠員がなかなかの痛手になります。
欠員が出ている間は有期雇用で人を増やしたり、されど欠員していた社員が期限通りに仕事復帰出来ないことはよくあるのが今の社会です。
私も1年で社会復帰の予定でしたが保育園に入れることが出来ずに育休2年にを延長しました。第2子でも育休産休を取得したので私は正社員として3年3ヶ月欠員状態でした。
女性の雇用をこの理由で制限することはできませんが、男性に不利になることはありません
②転勤・転居を伴う異動が可能
これももちろん男性でも女性でも良いのですが、前述したように総じて男性の方が転居を伴う店舗異動に応じてくれる可能性が高いです。特に独身男性の場合ですね。
転居を伴う店舗異動に応じてくれる人材は、出店エリアを拡大中の調剤薬局では重宝されると思います。
新規エリアに出店する際、既存社員が転居を伴う異動に応じなければ、新規エリアで新入社員に一から教育する必要がありますが、既存社員が新規エリアに異動してくれたらそれはそれは全てのことがスムーズにいきますから。
繰り返しになりますが、転居可能となると別途手当が出たり、もともと一人暮らしの場合は住宅手当で家賃が浮かせられたりというメリットもあります。
③患者とのトラブル対応で強み
薬局は女性の多い職場が多いです。この記事で男性の調剤事務率は2%ほどと書いたように、調剤事務はほぼ女性。
薬剤師さんも近年男性がかなり増えましたが、私の肌感覚ではまだまだ女性の方が多いです。平成30年に厚生労働省が統計を取った資料でも薬剤師の男女比率は男性38.7%、女性61.3%となっています。ただし、医療施設・薬局に職場を限定すれば女性が3分の2を占めます。
直近で私が勤めている薬局で薬剤師・調剤事務まとめて男性1人、女性4人で回しています。
この「女性が多数」という環境で1人でも男性がいると心強いのがカスタマーハラスメントをしてくる患者さんの対応です。これは悲しいかな確実に男性であるというだけで効力があると感じています。
あと今後、在宅訪問が増えてくると思うのですが、女性従業員一人で独居男性への在宅訪問は避けたいものです。うさぎ太郎も20代の頃してたけど、今考えたら何かあった時に会社はどうするつもりだったんだろうと疑問に思うところです。
こういう点で「男性である」というだけでありがたい場面があるのも事実です。個人的には男性従業員は1人は薬局いてほしいところです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
男性調剤事務さんは圧倒的少数ですが、その分とても価値があると感じています。
デメリットになりやすい給与面でも、条件によっては優遇されることもあります。
全体で見れば女性ばかりに思うかもしれませんが、そもそも1店舗の人数が少ない職場なので男性1:女性2とかなら特に気にするほどの男女比ではない場合もあります。なので、調剤事務をやりたいと思っている男性がいらっしゃったら是非応募してみてほしいと思っています。
調剤事務のメリットはこんな感じ↓で、もちろん男性にも享受してもらえると思います。
もしこの記事を読んでいる調剤事務さんで、「うちの会社は男性の調剤事務さん率は〇%ですよ~」「こんな男性調剤事務さんはウェルカムですよ~」というご意見がありましたら、コメント(ページ下部までスクロールしてね)いただけると幸いです!
いただいたコメントが巡り巡って男性の調剤事務さんの応募が増えたり…するといいなぁと思ううさぎ太郎なのでした。
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