調剤事務歴15年のうさぎ太郎です。
みなさん調剤事務として何年働かれていらっしゃいますか?…て、これは年数マウントではありません(笑)。働き続けるにつれてある不満が首をもたげてくるはずなので聞いているのです。それは
何年調剤事務やってても給料は全国平均未満・・・仕事に疲れると転職考えちゃうな・・・
という給料面で不満です。
今回は調剤事務の「給料が安い」というデメリットがある反面、それを上回るメリットがどれだけあるのかを考えていきたいと思います!
給料が安いというデメリット。それを上回る調剤事務という職のメリットを生かそう!
調剤事務というお仕事は、平均的にお給料は低め設定のお仕事です。通信講座では【大人気講座!】として扱われることが多いですが、決して【収入アップ!】みたいな売り出し方はされていません。必ず【働きやすさ】を全面にPRしていますね。
実際の求人もこんな感じで、最低賃金(932円)付近からのスタートです。(2024.5時点でのスクショです)↓
そう、働きやすい反面お給料は少ない。それが実態ですが、
働きやすさ(メリット)と低賃金(デメリット)。それを天秤にかけたうえでこの職を15年やっているのが私うさぎ太郎でございます。
なぜ、うさぎ太郎は調剤事務をやめないのか。それはデメリットを上回るメリットを謳歌しているからに他なりません。
今回はうさぎ太郎が感じる調剤事務として働くことのメリットを解説していきたいと思います!
メリット① 就業時間以外の時間の自由度が高い
就業時間以外の時間の自由度が高い、これはとても大きなメリットです。
就業時間以外は自由、それは他の職業でも同じでは?
と思われるかもしれませんが違います。
調剤事務は体力仕事もほぼなし、慣れてしまえば精神をすり減らすような業務もあまりないので、「仕事のためにパワーの温存」をプライベートでしなくて良いのです。
そのため独身正社員時代の同僚は、始業前にフィットネスジムで一汗かいてシャワーを浴びてから勤務をする人もいましたし、平日に習い事をしている人も多数いました。
ちなみにうさぎ太郎自身も正社員時代、仕事終わりに週3でジムに通ったり、副業で美容部員をしていた時代もありました(懐かしい・・・)
育休取得で3年ブランクを作りましたが、仕事復帰後は、仕事:家事育児のライフワークバランスは、ほぼワンオペ家事育児に振ることが出来ました。出勤した時点で体力80%使い果たしていても仕事は乗り切れた、という感覚です。 ※念のため言っておくと就業時間中は真面目に仕事をし、昇給やボーナス査定においては一番良い評価をもらっています。
プライベートで大変な時期があっても、その時までに一連の仕事に慣れていればこなせる仕事という感覚で調剤事務をやっております。
蛇足ですが、私がこんな風にブログを書く時間が確保できているのも「調剤事務だから」です。
メリット② 勉強する時間が確保しやすい
①と重複する内容になりますが、体力をプライベートに残しておけることで資格等の勉強もできます。特に資格にこだわることはないのですが、なにかしらの勉強をする時間を作れるということは人生においてすごくメリットだと思っています。
またまたうさぎ太郎の話になりますが、例えば調剤事務をしながら登録販売者の勉強をし(市販の参考書1冊でOK)、受験1回で合格することが出来ました。その結果5,000円/月の月収アップになりました。年間60,000円の昇給です。
ちなみに登録販売者の資格は転職する時にも役立つので、「昇給と人生に役立つ資格」を余った時間で獲得できたことになります。
他にも調剤事務正社員時代、就業後に資格の学校に通い「日商簿記2級」を取得し、しばし調剤事務を辞めてほかの職についていた時期もありました。その時に身につけたお金周りの知識は調剤事務の職に戻った今でも資産運用に役立っています。
このように調剤事務は働く傍ら、「別のスキル」を手に入れることが比較的簡単です。
言いかえると、「調剤事務のスキル以外のスキルを磨きやすい職が調剤事務」という構図が生まれます(笑)
最近は「資格」に限らず「投資」や「資産形成」等を個人で勉強している人も少なくないかと思いますが、そのような勉強時間も確保できます。そういった勉強をする時間ができることは、調剤事務の低賃金というデメリットを相殺して余りあるものだと思っています。
メリット③ 産休育休はブランクではなく、キャリア
過去記事でも主張していたことがありますが、調剤事務という仕事において出産・育児はブランクではなくキャリアだと私は思っています。
↑詳しくはこちらの記事を読んでいただけると嬉しいのですが。
ほかの職では令和の時代になっても肩身の狭い思いをすることがある産休、育休、そして試練の育休明け。もちろん自身や子供の体調によって他の人に負担をかけることがあるのですが、それでも!貴重なこれらの体験は確実にスキルとなって仕事に役立ってくれると自身の経験を通して感じています。
産休、育休、育休明けを乗り越えた40代、50代の人が薬局の現場に残り続けることで、次の子育て世代の人たちに理解ある対応ができる職場が生まれると思っています。人生において大切な出産というイベントで仕事を辞めなくていい環境が整っていけばいいなとずっと考えています。
メリット④ ライフプランが組みやすい!
繰り返しますが、調剤事務は疲れにくいお仕事です。たとえ他の職と拘束時間が同じでも、力仕事はあまりない、持ち帰りの仕事がない、ノルマはない、誰かに媚びる必要はない、命に対する法的責任もない、ゆえに体力と精神力をプライベートで使える。これが低賃金というデメリットに相対する調剤事務のメリットです。(決して”楽”とは言っておりません、あしからず…)
これが何を意味するかというと
定年まで働きやすく、得られる収入も一定なのでライププランが組みやすい!
ということ。体力が衰えても続けられる仕事なので、「定年まで一定の収入が入り続ける見込みのある仕事」と言えます。収入アップダウンがあまりないため、一度堅実な家計管理の方法を確立出来れば生涯やりくりは簡単とも言えるのです。
すでに資産運用をしている人にはピンとくるかもしれませんが、例えばNISAやイデコを利用して堅実に運用するなら大切なのは継続して一定の積み立て続けることです。
投資をしようと呼びかけているわけではありませんが、調剤事務という職は家計管理も資産運用もちゃんと取り組めば意外と経済的に潤うことも可能ということは知っておいていただければと思います。
調剤事務でも資産を築くことは可能! ~実例!総貯蓄1500万円を達成した調剤事務さんの話~
唐突ですが、私は「サンキュ!」という雑誌が好きでよく読んでおります。お金・料理・片付けが3本柱の主婦向け雑誌です。そのバックナンバーを見返していますと、調剤事務として働くママさんがやりくり上手として紹介されていたので、ここでも取り上げてみたいと思います。
総貯蓄額1500万円の調剤事務Aさんについて
主婦雑誌「サンキュ!」のお金記事で1000万やりくらー(この雑誌では資産1000万円達成した人をこう呼ぶ)である調剤事務Aさんがご自身の経歴とこれからの見通しを以下のように紹介されていました。要約するとこう↓です。
Aさん(42) 手取り10万円・総貯蓄額1500万円
20代までは一般事務として正社員勤務していたが、家庭との両立に疲れ、体調を崩して休職。「再び正社員として復帰しても10年先まで働き続けられるか」を考えた末退職。
「年齢がネックにならない、むしろ経験が武器になる」仕事を探して30歳から調剤事務としてパート勤務開始。
ファイナンシャルプランナー等の資格をとりつつ働き続け、総貯蓄1500万円を達成。定年時点の貯蓄目標は3000万円。定年後は日本語教師になり民泊を運営したい。子供が大きくなってもパートの時間は増やさず扶養内で働いており、先を見据えてスキルアップに励む。
こんな感じ。なんかワクワクする~♪
こんなAさんの収支の内訳ややりくりスキルが紹介されていたのでした。
どんな職業でも「1000万やりくらー」になれるかどうかは、子供の人数とパートナーの収入次第でもあることはお察しの通り。しかし思いました。
Aさんの働き方こそ調剤事務の醍醐味・・・!!
※個人の感想です
正社員かパートか、ではありません。繰り返しますが、年をとっても続けられて、定年まで無理なく一定の収入を得られるのでライフプランを組みやすく、そしてプライベートに体力を残せることが一番の魅力です。
Aさんは先述してきたような調剤事務という職業のデメリットを丸々逆手にとってメリットとして最大限に生かした「資産を築ける調剤事務の権化」とでも言えましょうか。
Aさんが調剤事務という職を選んだ理由を更に意訳すると・・・
さて、聡明な女性代表のようなAさん。
Aさんは確実に仕事が出来る人なのできっと調剤事務以上に「稼げる職」にも就ける人です。でもAさんは調剤事務を選びました。おそらく調剤事務という職に行き着いたAさんはの頭の中を想像&直訳するとこうだったのではないでしょうか。
人生設計考えたら調剤事務ってタイパとコスパ良いわ~
たぶん、こんな感じ。調剤事務を本職とするというより、自分がやりたいことの土台を作るために調剤事務として働いているということのようですね。
Aさんは「自分のしたい暮らし」ー「夫の給料」=「自分が稼げばいい給料」という計算のもと、定年までこれを維持可能な職業として調剤事務の職を選んだというわけなんですね。
まとめ:給与額面より大事なことに目を向けると大きなメリットが見える。それが調剤事務!
どうだったでしょうか、Aさんの仕事の考え方は、同じく調剤事務として働く女性の参考になり得るので紹介してみました。個人的にはとても共感する部分が多かったです。
今回の記事をまとめるとこう!
薄給を嘆くより、自分の稼ぐべき金額を知るが吉。
稼ぐべき金額と、その金額を得る時間を確保できればあとは自由。調剤事務がそれを叶えるに足る職業ならオールオッケー!
です。足るを知れば調剤事務の仕事ってほぼ不満がなくなるんですよね。
そして、もしもね、もしも調剤事務の給料では人生に必要な金額に足りないと判断したなら、それは調剤事務をやっている限り絶えることのない不満と焦りになるので、ほかの職を視野に入れたらよいと思うのです。もしくは調剤事務の仕事で得られる金額で暮らす方法をちゃんと整理してみる、あとは1か所にとどまらず今より良いお給料や昇給が望める同業他社への転職を常に検討するというのもとても良いです。
さあ、がむしゃらにお金を貯めるより、調剤事務で満足できる人生を歩めそうか、Aさんのように計算することから始めましょう^^
実はうさぎ太郎も計算した結果、待遇改善・時給アップできる同業他社へ転職したのでした。結果として1か所に長年勤務することが美徳ではないと感じています。結構、満足しておりますよ!