これから調剤事務として働こうかな、とお考えの皆さん。転職でまず気になるのは給与面だと思います。
なので、今回は管理人が新卒で入社して、正社員時代に一番額面の高かった源泉徴収票を公開します。。。!あくまで一例に過ぎませんが、参考になれば幸いです!
多い?少ない?調剤事務新卒8年目の源泉徴収公開
さっそくですが、言葉で説明するより現物を見た方が早いですね。
どん!
ということで調剤事務としての最高年収は386万円でした。
同じ職場の人同士で給与を見せ合うことはモチベーションが下がりかねないのですが、やはり気になる世間の同職種の給与事情。 今回公開したのは新卒採用(2005年)で入社して、8年目が終わった時点の源泉徴収票です。これ以降は同じ会社でも産休育休を取得したり、働き方を変えたりしたので、これよりかなり下がりました。なのでMAXが386万円です。
ちょっと横道に逸れますが、月168or176時間(31日があるかどうかによる)勤務という労働条件だったので、この年収を時給換算すると1800円ほどだったということになります。
ちなみに住んでいる地域によって賃金に差があるのですが、私の住む地域は現在令和6年6月時点で
最低賃金932円
です(東京都は1,113円)。この最低賃金も参考にして私の年収を見てみてくださると良いのではないかと思います。
私の調剤事務としての初任給(19年前)
さて、私は新卒でこの業界に足を踏み入れたので初任給は既に19年前の話・・・ですが19年前にいただいた初任給はいくらだったかというとずばり
20万円!!
でした。これは新卒ならではの金額でした。当時の中途採用だと20万円より3〜4万低かったはずです。
この会社は転職済みではありますが、現在のこの会社の新卒調剤事務の初任給を調べたところ「205,000円」でした。19年で5,000円しかアップしていないので物価面・税金面を考えたら本当に20年間賃金が上がってない事が分かります、額面ではなく実質の価値で言えば「下がってる」ですね。比較しやすいのが悲しいです。
ちなみに。さらに調べてみますと、この会社の現在の中途採用の初任給は「165,000円~」です。やっぱり中途採用の初任給も19年前と変わっていませんでした・・・新卒初任給に追いつくのに中途は何年かかるのか考えると、笑えないです… ※リアルに言うとこの会社はベースアップが最高3,000円なので新卒に追いつくだけで10年以上かかります…
その後の昇給はこう!
さて入社当時、新卒だと事務職としてはそこそこの初任給、中途採用だと底辺付近の初任給でしたが、その後の昇給はというと・・・私の場合
初年度を除き、毎年5000円アップ(7年間)。
その後トップの経営方針の転換もあり毎年3000円アップ
でございました。初年度は2000円のアップでした(昇給の査定期間である1年間の勤務を満たさなかったということでこの金額でした。社会保険料の等級をまたいでしまい手取り金額は減りましたが、)
途中から会社の大きな方向転換もあり、給与にまつわる規則が変わり昇給額も変わってしましました。
私の場合、産休育休等々で途中抜け、その後時短勤務だったり、パートになったり、雇用形態も変更。労働条件を何度も変えたので、18年間ずっとこのペースで増えたわけではありませんが、あくまでフルタイム正社員として勤務していた間はずっと上記金額で増えました。昇給幅は査定により個人差(1,000~3,000円)をつけられていたことを把握していますが、”真面目にコツコツ”を積み上げていれば毎年3000円のアップでした。
ということで「たられば」になりますが、もし19年前に就職した私が産休育休をとらず、真面目にコツコツ19年間フルタイム正社員として働き続けていれば、今の私の月給は272,000円ということになります(登録販売者手当を含む)。
計算してみると事務という職種にしては良い給料に見えますが、正社員フルタイムとは、週6勤務(半休が週2日)とか、1日10時間勤務で週3休みとか、調剤薬局ならではの働き方だったりします。場合によっては店舗異動や他店応援もたくさんしなくてはならなかったりしました(市をまたぐ異動を含む)。そんな働き方の末の金額です。
なので、子供が出来るとそんな勤務は到底無理なので、労働条件を変えざるを得ず、前述の金額からは減額、減額・・・という感じでしたね。
既婚者かつ子持ちさんが正社員でいられるかは、パートナーの働き方にもよります。パートナーの働き方が規則正しく子供の都合に合わせられるなら正社員を続けることは可能。しかし私の家庭では、夫の仕事が不規則だったため、家事育児と正社員でいることを両立することは無理でしたね。。。
ということで、一例として私の給料を赤裸々に語ってみました。現在は時給1,000円のパート勤務です。
追記:パートの時給も上がると言えば、上がる
前述した時給1,000円のパートとして働き始めて10ヶ月。。。時給が100円上がり、1,100円になりました。これで最低賃金より168円プラスとなりました。
実はこれは私の実力が認められたというより、現在勤めている会社の深刻な人手不足が背景にあることが大きいです。「これ以上辞められたら困る」という圧力です(苦笑)。
書き忘れていましたが、ホワイト企業ではその企業を「定年等やむを得ず企業を離れる人がいる時」のみ求人がかかります。年がら年中求人を出しているようなところはホワイトではないだろうな…と察するが吉です。。。ただ、年がら年中求人を出している企業に入社して、昇給のタイミングでもないのにポロっと時給が100円アップした例が私です(笑えないがラッキーではあった)。
ちなみに転職前の職場はパートだと【基本時給は935円。登録販売者手当込みで965円。昇給は5~10円単位】だと言われて、それも前職に見切りをつけるきっがけになりました。雀の涙にもほどがあります。※当時の最低賃金は895円でした
なので前職と比べたら1回の昇給で10年分以上昇給したことになるので、まぁ、転職成功と言えなくもない・・・です!
調剤事務の給料に対する世間の印象をインスタのシステムで集計してみた
ちなみに私のインスタで事務職で新卒20万円をどう思うかアンケートとったところ・・・
なんだそうです。世間から見ると新卒の事務職にしては良いイメージみたいです。都心部だと「妥当」「安い」なのかなという結果。
ちなみに地方なら正社員でも中途採用なら16.5万とかザラな世界なんですが、その金額に対する世間の反応は・・・
こう。。。ですよね。。。こちらも都市部か地方かで回答が異なるでしょうが、どこに住んでいても「十分」とは言えなさそうです。
最後に:昇給幅は会社によって様々。ネットを活用しよう。
今回源泉徴収票を載せた薬局はドラッグストア併設型の薬局でしたが、求人を色々見比べてもそう営業形態によって大きな差はないです。薬剤師さんは勤務先によって大きく差がありますが、調剤事務はもともとの賃金設定が低いので「もうこれ以上減らせない」ラインで初任給が組まれているとも言えます。
ただこの初任給の金額設定からどんなペースで昇給があるかは結構会社によって差があるように感じています。転職先の候補が数社ある場合はぜひ面接や「転職会議」等のサイトで実情を確認してみるといいと思います。参考にリンクを貼っておきますね。
調剤事務として転職を考えている人が、良い職場に出会えますように!
資格を簡単に取得できる人気の通信講座PR【SARAスクール】
↑7種類の調剤事務資格についても分かりやすく解説されている通信講座サイトがあります。資格が気になている人は見てみてくださいね^^