令和の時代、でもまだ妊娠・出産・育児がキャリアに影響するものです。では調剤事務にとって妊娠・出産・育児ってどう仕事に影響するのでしょうか?
これに関しては私個人では断言できるのですが、調剤事務にとっては妊娠・出産・育児の経験はとても役に立つものです。全国の採用担当者さんに届け!の気持ちで記事を書いていきますね。
調剤事務員は妊娠出産・育児の経験により、接遇スキルがレベルアップできる
管理人自身が妊娠出産・育児を経験し、調剤事務員として職場復帰して早6年が経過しようとしています。この6年間、調剤事務の仕事をしていて思うのは、「妊娠出産・育児はキャリアだ!」ということ。
これは本当、声を大にして言いたい。
私の働く会社は評価に接遇面に関するチェックがあり、それが昇給査定等々にも繋がるのですが、私の接遇スキルは妊娠前に比べて圧倒的に上がっています(うさぎ比)。
例えばあくまで一例ですが、こんな感じ
- 待合スペースで待てない幼児をあやすのがうまくなった
- 処方せんを見るだけで切迫早産の妊婦さんと分かり、気遣いができるようになった(なるべく身体に負担をかけない対応が出来る)
- 妊娠未経験の薬剤師さん(男性含む)に妊婦の患者さんに気遣ってあげてほしい点を助言できるようになった
- 乳幼児連れで来局の患者さんに自然に手助けが出来るようになった(問診表の代筆・投薬時に薬剤師と落ち着いて話が出来るように子供の相手をする・荷物を持ってあげられる・さらりとOTCの服薬補助ゼリーとか離乳食パウチの紹介が出来る・・・等々)
上記はほんの一例に過ぎません。ですが、どれも妊娠前の私では気付かなかったり、気づいていてもちょっと「出しゃばったマネ」に感じて一歩踏み出せなかったり・・・でした。
今は「自身の子供が小さかった時にやってもらって嬉しかったことを、患者さんにもやってあげているだけ」なのですが、これは妊娠前の私からしたら圧倒的進化です(笑)
そしてやはり、私だけに限らず妊娠出産・育児を経験した他の調剤事務さんもそういった気遣いが自然に出来るようになるんだなと肌で感じています。
※もちろん妊娠出産・育児が未経験の人が上記の事を出来ないわけではありません。あくまで出産・育児を通して私が出来るようになったことの一例です。
これって、産休育休制度を使って磨いたキャリアだと言えると思うんですよね。
どの仕事でも同じことが言えると思うんですが、ある1つのキャリアが全ての仕事で活かせるわけではありません。だから妊娠出産・育児の経験が不要な会社もある。(TOEIC900点が調剤事務で有利かといえば、全然不要というのと同じ) でも、調剤事務は確実に接遇スキルの点で妊娠出産・育児のキャリアを活かせる仕事だと思います。
(私の男性薬剤師もちらほら育休をとる人が増えてきました。ちゃんと「家事と育児」のキャリアを身に着けて復帰してほしいなと思います(圧))
妊婦さん・乳幼児の来局が多い薬局では特に妊娠出産・育児のキャリアが役立つかも
では特に、妊娠出産・育児をキャリアとしてみてくれる薬局はどこか、というとやはり小児科・産婦人科・耳鼻科の門前薬局ではないのかな、と思うのですがどうでしょうか。
妊婦さんや小さい子供と接することが多い薬局で、自然に気の利いたことを出来る調剤事務さんがいたら、一緒に働く人もやりやすいと思います。
「お互い様」の連鎖で、ゆくゆくは子育て中のママをサポートできる存在になれる
もちろん子供が小さいうちは、子供の急な体調不良や行事ごとでお休みをいただくことが多く、その分一緒に働く人に負担がいってしまうのですが、少子化のこのご時世「お互い様」ですし、自分がいずれ小さいお子さんを育てるママと一緒に働くときの糧になります。
妊娠・出産・育児は決して調剤報酬の知識を与えてくれるものではありませんが、改めて保険制度のありがたさを実感する機会でもありますし、逆に保険制度の不完全さも感じさせてくれます。今まで見えていなかった社会の側面を知り、それは薬局に来る患者さんに寄り添える人材になれるチャンスでもあります。
自分が経験したからこそ「大丈夫だよ、あなたが子供の看病している間は私が頑張るよ、あなたも子供が元気になるまで頑張ってね」っていってあげられる側の人間になれたらいいですよね。
その「お互い様」の連鎖により、日本社会が子供を持つ女性の働きやすい環境を創っていくんじゃないかと考えています。
ということで、妊娠出産・育児がキャリアの足枷と感じる社会をそろそろ脱してほしいなと・・・願ってやみません。
調剤事務は妊娠出産・育児を活かせる仕事。働く側にも、雇う側にも伝わりますように。
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