医療機関専売商品のエクエル。更年期の前後を含め、閉経前後の約10年間の女性ホルモンの減少による不調が現れる時期を「ゆらぎ期」とし、その不調の緩和を目的とした健康食品です。
あなたの薬局ではエクエルを取り扱いしていますか?売れていますか?
私の薬局で私の個人的な感覚では「こんなに売れるんだなぁ」という感じです。結構お値段もお高めで、薄給と言われる調剤事務にはなかなか手が出せない…と思っていたのですが毎日のように売れる。そしてかく言う私も40歳を過ぎて芳しくない症状が出始めたのを機にエクエルを飲んでみたら・・・。せっかくの実体験もあるので、意外と調剤事務にも接客の機会が多いエクエルについて語ります!
うさぎ太郎も自身の働く店舗ではなく楽天で購入しております。。。安いしポイントつくので。。。ただネット購入する際は必ず正規販売店であることを確認してからにしましょう^^ |
エクエルのおさらい
「エクオール」は大豆イソフラボンが腸内細菌によって変換される女性ホルモンと同じように体内で働いてくれる物質。腸内環境には個人差があるので大豆由来の食べ物を摂取してもエクオールを作れる人・作れない人がいます。そして「エクオール」が作れる人と作れない人で更年期障害の重症度に有意差があることも分かっています。
そこでエクオールが作れない人のためにエクオールを摂取できるようにしたものが「エクエル」なんですね。
ちなみに更年期障害のみならず、加齢による様々な健康&美容トラブルにも効果がある・・・とは健康食品という分類上言えないのですが、簡単に言うと「女性ホルモンの減少に起因する諸々の症状を助けてくれる商品」がエクエルです。
大塚製薬さんによる勉強会がすごく為になる
エクエルの販売元は大塚製薬です。ポカリスエットが代表的な商品ですが、調剤事務をしていたらムコスタとかメプチンとかエビリファイとか・・・なんかちょっと箱のデザインがキレイ目な医療用医薬品が思い浮かびますね(笑)。
そう、エクオール関連の商品はドラッグストアにたくさん並んでいますが、個人的には大塚製薬の商品というだけで、信頼度がグッとアップします。
エクエルに関してはさすが大塚製薬という感じで、分類上「健康食品」ですが、医療用医薬品のように信頼できるデータをたくさんとられています。写真は集めた資料の一部↓。
分類上はサプリメントですが、医療用医薬品並みにデータをちゃんととっていいて安心感が違います。
大塚製薬さんに勉強会を(30分程度)していただいたこともありますが、とてもためになるので、取扱いをしている薬局では本当にしてもらうことをおススメします。なんだんかんだ医師から処方されるお薬より、こういった健康食品の相談の方が突っ込んで聞かれることも多い気がするので・・・。そして登録販売者の資格をもっている人はもちろん、無資格の調剤事務さんも販売可能なのでぜひ勉強会を聞いてみてほしいなと思います。
ちゃんと聞いておくと薬剤師さんよりエクエルに詳しくなることも可能ですし、投薬・監査に忙しい薬剤師さんの代わりにお客様にエクエルの説明をちゃんとしてあげることも出来ます。薬局の売り上げにも多少貢献できるし(原価が高いので多くはないけど)、ちゃんとした説明が出来ればお客様も満足してくださるし、みんなwinwinといったところです。
「粒が大きいので飲みにくい人は噛み砕いて飲んでもOK、効果は変わらない」というのも勉強会で教えてもらいました。勉強会では参加者全員が実際にかみ砕いて飲ませてもらいました(笑)。決しておいしいとは言えない味でしたが、確かに大きい錠剤が飲みにくい人は、これでハードルが1つ下がりそうです。※素の大豆(煎ってもいないやつ)をかみ砕いたような味でした。
カルボシステイン500mgの粒の錠剤が大きくて250mgを2錠に変えてもらう患者さんなど見たことはありませんか?ムコダイン500mgレベルの錠剤の大きさなので、やはり飲みにくいと感じる患者さんも一定数おられるんですよね。実際に店頭で大きくて飲みにくいとおっしゃられる方もいて、こういうちょっとした豆知識を披露して喜ばれたことも1度や2度ではありません。
ということで、勉強会はいろいろ質問もぶつけられるし、役に立つ豆知識も教えてもらえるし、取り扱っている薬局さんは時間さえ確保できればぜひ開催してもらうことをおススメします。
実際のところ効果を実感できるのか?
さて、では販売する側として気になるのは実際に効果は感じられるのかどうか、だと思います。
実際に使っておりますうさぎの感想を申しますと、
割と早めに症状の改善を実感しました。
です。「効果あります」とは言えないことはご周知のとおり。
私の場合は「手指関節の痛み」に困っていたので飲み始めました。そして症状が消失しました。(女性ホルモンの減少による手指の痛みに対してエクオールを摂取することは医師の使用する治療のガイドラインにも載っています※勉強会で教えてもらった)。手指関節の痛みの緩和を目的にエクエルを買いに来るお客さんは多いので、実際に店頭で説明する場合もとてもやりやすいです。
あくまで一例として私の症状をお話しすると、40歳を境目に右手の指(5本全部)の第1関節がポキポキなる症状が1年ほどあったのですが、放置していたら親指の関節を曲げるのに痛みを伴うようになってきました。右手親指ってすごく使う指なのに痛くて困っていたのです。ボールペンを出すだけで「痛っ!」ってなるので調剤事務の仕事にも支障ありまくりでした。
で、エクエルを飲み始めたんですが、なんと服用4日目でとりあえず症状がなくなりました。ポキポキ鳴るけど確実に関節の強張りが起こらなくなったのです。意外なほどの即効性でした。逆に私が効果実感が早すぎて店頭に来られるお客さんに言いにくいレベルです。
もちろんそのまますぐ治ったわけではなく、その後気温の上下によって症状の浮き沈みもありつつ、1袋飲み終える頃には全く困らなくなっていました。ポキポキ鳴るけど痛みは全然ない、という感じです。
ちなみに良くなったと思ってやめたら3日(エクエルが完全に体外に排出されるまで1~2日とされています)で強張りの症状が戻ったので、やめられずにもう7袋目に突入しています(笑)
さらに詳しい経過を話すと長くなるのでこちら↓まとめて書いております。気になる方はリンクに飛んでみてください。
偽物に注意
そんなエクエルですが、2023年以降、メーカーから取扱店に注意喚起が出ています。エクエルの偽造品が出回っており、正規と偽造を見分ける方法は乾燥材のみとのこと。悲しい。。。メルカリでもなかなか良いお値段でたくさん出品されているのを見ます。
ちなみに私が購入しているものは、乾燥材が正規のものでした。現状「安ければどこで買っても良い」ものではなさそう。みなさまの薬局に来られる患者さんは店頭に買いに来ているわけなので大丈夫だと思いますが、そんなこともあるのでむやみに安いお店のエクエルに飛びつかないよう注意喚起も必要そうです。
うさぎ太郎も自身の働く店舗ではなく楽天で購入しております。。。安いしポイントつくので。。。ただネット購入する際は必ず正規販売店であることを確認してからにしましょう^^ |
リピーターも多いエクエル、調剤事務の腕の見せどころ!?
エクエルについて語ってきましたがいかがでしたでしょうか?2024年の調剤報酬改定でOTC商品を販売することが地域支援体制加算の要件になったものの、エクエルは48薬効群に分類されるものではないので取り扱いがない薬局もあるかもしれません。
でも私のように効果実感されたお客さんは確実にリピーターになる可能性が高いですし(やめるの怖い)、販促物も大塚製薬さんがたくさん出されていてOTC売り場が割と華やかになるので、今までOTCを並べている棚をスルーしていた薬局利用者さんも、立ち止まって見てくれる機会も増えるはず。
何より薬剤師だけでなく、無資格調剤事務でも積極的に販売できるのもちょっとした醍醐味です。普段は処方せんをさばくのが全てだった調剤事務さんもちょっと新しい挑戦ができるのがエクエル販売かもしれません。リピーターさんが「効いたのよ~」と言ってくれたり、ちょっと楽しいことが増えますよ。
以上、調剤事務として薬局側から見たエクエルについて語ってみました。少しでも参考になれば幸いです^^