転職

調剤事務からの転職③ ~調剤事務の方が一般事務より良かったところ~

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

こんにちは、調剤事務歴15年の元調剤事務うさぎ太郎(3年を目処に調剤事務への復職考え中)です。

前回は調剤事務から一般事務に転職して良かったことを解説しました。

調剤事務からの転職② ~一般事務に転職して良かったところ~調剤事務から一般事務に転職した管理人が、その違いについて解説します。 転職を迷っている調剤事務さんの参考になれば幸いです!...

今回は調剤事務と一般事務をフェアに比べるため、その逆を。一般事務より調剤事務の方が良かったところを解説したいと思います。

1. 同業他社への転職が比較的容易

これを抜きにして調剤事務の良いところは語れないと思います。

ユーキャン等をはじめとする通信講座の宣伝でも謳い文句になっていますし、実際の求人票を見ても「経験者募集」「経験者優遇」といった言葉をよく見かけます。

経験者だとなお採用されやすく、多少の加給も見込めます。

今まで培ってきた知識を無駄にすることなく、積み立てた知識はそのまま次の職場でもフル活用できるので、うさぎ太郎の周りも「他の薬局から転職してきた調剤事務さん」「他の薬局に転職する調剤事務さん」だらけでした。

労働条件に制限をつけすぎると、希望に沿う薬局の求人が見つかりづらいですが、基本的には「一般事務に転職します」「販売員になります」みたいに他職種に転職するという理由でお別れした人はあまりおらず、「次は○○薬局に転職するのよ~」って辞めていく調剤事務さんが大半という感覚です。

調剤事務は国家資格でもなければ、手当のつく職でもありませんが、「手に職」の概念が通じる職ではあると思います。

1度十分な知識を身に着けると、全然違う職に転職するより比較的ストレスも少ないし、スムーズに環境に慣れやすいと思います。環境の変化が苦手な人には結構オススメなのかなと思っています。

うさぎ太郎

自分が病院で処方箋をもらって入った先に薬局で、かつて一緒に働いていた調剤事務さんに再会・・・は調剤事務あるあるかもしれない!

2. 医療職なので、食いっぱぐれがない

【調剤事務vs一般事務】で良さを考えた場合、これも外せません。

特にコロナ禍で、薬局で働くという事の良さが明確になったようにも思いました。

「調剤事務も医療職と言える?」と私自身も自信を持って言えませんでしたが、コロナで一般のワクチン接種が始まる前に、医療者枠でワクチンの案内が薬局にも届き、その中に調剤事務も含まれていた事実から「調剤事務も医療職」と言ってよいと判断しました。まぁ薬剤師さんのコバンザメ的な在りようですが…

飲食・小売・観光・レジャー等々、コロナ禍では営業が制限され収入が思うように得られない人たちが苦しい思いを強いられることとなりましたが、薬局は通常通りのフル稼働でした。もちろん給与も通常通り、コロナで大変だったから、ボーナスでは少し色がついたくらいです。

前述したように、転職も比較的容易で、新卒ではない限り未経験より経験者の方が需要があるので、低賃金ながら食いっぱぐれのリスクが少ない職業だと思います。

そのうちAIにとって代わられる職業という認識もあるようですが、それに関しては下記記事で私の見解を少し詳細に書いています。

10年後に「調剤事務」という仕事があるかどうか問題 ~調剤事務はAIに取って代わられる?~AIの進歩や薬局DXだので、「10年後になくなる職業」として話題に上ることもある調剤事務。たいしてデジタル面に詳しくない私ですが現場でひしひし実感している感覚を書いてみたいと思います。...

3. みんなで1つの仕事に取り組める

個人的に調剤事務の仕事を気に入っていたのはこの点です。

薬局の仕事を一言で言えば、患者さんが処方せんを持ってきたら、お薬を正しく出す事。

薬局の仕事はこれを全うするために、他の全ての作業があります。

だからこれが、薬局で働く人全員のミッションです。

一般事務だと、個人個人に業務が割り当てられていて、自分が体調不良などで休んだ場合、休み明けに溜まった仕事があります。もし体調不良が長引いて自分の業務の締め切りが間に合いそうになければ、他の人に頼んだりしなければならないことが多いのではないでしょうか。

が、調剤事務はこの点に関してあまり心配ありません。

やむを得ずお休みをいただいても、その日の業務はその日のうちに、最大のミッションである「患者さんが処方せんを持ってきたら、お薬を正しく出す」という業務はその日出勤していたみんなで終わらせてくれているのです。

もちろん人員不足によって調剤録の点検が全部終わってなかったり、他の雑務がこなしきれなったり、レセプトなどは休んだ分臨機応変に対応しなくてはいけませんが、「その日必ずやる仕事」は職場のみんながやってくれているのです。

患者さんが処方せんを持ってきたら、お薬を正しく出す」こと以外は、子どもが未就学児のうちはかなり前のめりで済ませておくことで、結構余裕を持って月のルーティンをこなせていました。

これ、実際働いていたらヒシヒシを感じていている調剤事務さんは多いのではないでしょうか。数日休んでも翌日以降にはあまり皺寄せのないところ。

これは個人的に調剤事務の最大の魅力だと思っていました。だから、この点に関しては、一般事務に転職する時はちょっと怖かったですね。

 

4. 「やりがい」「達成感」を求めるなら、調剤事務が良い

仕事に求める条件に「やりがい」「達成感」が欲しい方は一般事務より調剤事務がいいかな、と思います。

一般事務って向き不向きはあるかもしれませんが、基本的に「誰でも出来る仕事、替えの利く仕事」です。営業職や総合職ならもちろん話は別ですが。

会社から「あなたがいて助かった」と言われることはあるかもしれませんが、何にせよ誰でも代替可能なのです。

一方の調剤事務、仕事が給料で評価されることは期待薄ですが、患者さんが評価してくれる場面が少なからずあります。何なら会社より患者さんの方が評価してくれる説の方が有力です(笑)。

そういう点に喜びを見出せる人は一般事務より調剤事務が向いているのではないかと思います。

うさぎ太郎

真摯に調剤事務の仕事をしていると「薬剤師さんじゃなくてうさぎさんに聞きたいんだけど」「ねぇねぇ、うさぎさん」というような声掛けをしてださる患者さんも出てきます。素直に嬉しいものです。

給料面では調剤事務も一般事務も大差ないのですが、「やりがい」「達成感」でいえば調剤事務に軍配が上がると感じます。

接客要素が欲しいなら、調剤事務が良い

事務を本職として、でも接客も好き、ずっと机に向かって事務仕事ばかりは息が詰まるっていう人には、調剤事務は相性のいい職なのではないかなと思います。

かつてこんな記事をアップしたこともありますが

調剤事務という職のメリットってなんだろう? ~給料が安いというデメリットを乗り越える!~なぜ、うさぎ太郎は調剤事務をやめないのか。それはデメリットを上回るメリットを謳歌しているからに他なりません。 今回はうさぎ太郎が感じる調剤事務として働くことのメリットを解説していきたいと思います!...

この記事2番目の見出しで出てくる「Aさん」は、年齢を重ねても働ける職として調剤事務を選び、堅実に財を成している調剤事務さんとして紹介しているのですが。

調剤事務も一般事務も他の仕事と比較するとさほど体力は求められません。

接客を仕事にしたい人は販売・営業・飲食が仕事の候補にあがってきますが、それは年齢を重ねると体力面で難しいという面があります。

かたや調剤事務なら事務作業を基軸に接客も出来るので、接客が好きな人が細く長く働ける仕事として調剤事務をするのは良いと思います。

一般事務より汎用性のある知識が身につく

最後はこれです。

一般事務に比べて、おそらく最初に覚えることがかなり多いですが、薬局という場所に身を置くことで健康保険だけではく、あらゆる保険に関する知識に関して学べますし、そこから医療制度や福祉、政治まで考えることが出来るようになると思います。

また、薬剤師さんの服薬指導が毎日ラジオの様に聞こえてくるので、薬の知識も一般の人より身に着けられます。

自分自身や子どもが薬を受け取る際にも、一通り薬の知識がある(薬剤師さんが患者さんに説明する内容程度の知識)ので、日常生活にも非常に役に立ちます。

一般事務は基本的には会社内の事だけを把握していれば良いのに対して、調剤事務は仕組み上、多方面の知識が芋づる式に得られるようになっています。

それも調剤事務の良い点かなと思います。

まとめ

一般事務と比較して調剤事務の方が良いところについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。

  1. 同業他社への転職は比較的容易で、転職ストレスは少なめ
  2. 医療職なので食いっぱぐれない
  3. みんなで1つの仕事をやっていける
  4. 給料には反映されにくいが、やりがいは大きい
  5. 事務を基軸に接客もしたいなら調剤事務
  6. 汎用性のある知識が得られるのは調剤事務

給与面に関しては一般事務と調剤事務では大きく変わることはないので、上記の事に重きをおくなら調剤事務に軍配があがるかな、と思います。

現在調剤事務をしていて、様々な理由で転職を考えている人の参考に少しでもなれば幸いです!

また実際に調剤事務と一般事務両方の経験者の方も、ご意見があればコメントくださるとありがたいです!

調剤事務

余談ですが、旅行などでお土産を買うときは薬局って人数少ないので選びやすかったな(笑)。今の部署は1部屋に20~30人いるから迷います。。。

さて、調剤事務から一般事務に転職したため、転職記事が3回も連続してしまいましたので、次回は元通り調剤事務の業務に関する記事をアップしたいと思います。(調剤事務の便利ツール④「収入印紙について」を予定しています)

もし気になる方がおられましたら、またブログを覗きに来てくださいね。

うさぎ太郎

「調剤事務のお部屋」ブログは基本的に毎週月曜日更新しております。よろしければ、ちょこちょこ覗きに来てね!

調剤事務からの転職② ~一般事務に転職して良かったところ~調剤事務から一般事務に転職した管理人が、その違いについて解説します。 転職を迷っている調剤事務さんの参考になれば幸いです!...
 border=
PR全国の調剤事務スクール情報を一覧比較!
無料で一括資料請求ができます。

◆ 20代の初めての転職は、5000件超の正社員限定求人「20代の転職相談所」PR◆ 

「20代の転職相談所」に会員登録(無料)すると、第二新卒専門のキャリアコ
ーディネーターとの転職相談や5000件を超える正社員限定求人のご紹介、
30代で輝くための20代の転職応援セミナーに参加できたりと、
東京、大阪、名古屋、横浜の各相談所で開催される様々な就職支援メニューを
ご利用いただけます。
●「20代の転職相談所」のご利用はコチラ
 https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3ZK0AX+B43CUA+10SQ+BXB8Z

◆い┃い┃就┃職┃プ┃ラ┃ザ┃に┃行┃っ┃て┃み┃よ┃う┃PR◆
 ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛
 https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3ZK0AX+C9RP6Q+10SQ+66OZ7

みなさんこんにちは。3万人の会員が登録するブラッシュアップジャパンでは
第二新卒者・既卒未就職者・新卒大学生の就職支援を行っています。

悔いの残らぬ就職活動のために、就職支援サービス(無料)をご活用下さい!

少数採用や内定辞退による欠員補充など、一般的な就職サイトに掲載されない
求人情報は意外に多く、弊社にはそのような非公開求人が多数寄せられていま
す。

────────────────────────────────────
         |1.就職サイトに掲載されない非公開求人に応募できる! 
いい就職.com |2.個別就職相談で就職のプロのアドバイスが受けられる!
に登録(無料) |3.企業への推薦や模擬面接等、選考サポートが受けられる
すると、     |4.自己アピール勉強会など、各種勉強会に参加できる!
         |5.体験入社を通じて入社を決められる!(一部企業を除く)
────────────────────────────────────

女性のための通信講座【SARAスクールジャパン】講座数は290講座以上!!
簡単に在宅で資格取得できます★
資料請求は無料です。
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3ZK7AX+QSKJM+4N6C+5YZ77

↑調剤事務資格を取りたい人はこちらの調剤事務講座ページに、7種類の調剤事務資格の説明・比較が参考になります!

ABOUT ME
うさぎ 太郎
調剤事務歴15年(2024年現在)のウサギです。 何年やろうと初めてのことが起こる世界、薬局。 この世界の情報を共有したり、共感したり、時にはグチったりしたい。 そんな想いで「調剤事務のお部屋」を開設しました。 調剤薬局にまつわることなら何でもコメントOK。 「調剤事務のお部屋」だけど薬剤師さんもどうぞ! このサイトが存続する限り、時間の経過した記事にも遠慮なくコメントくださいませ。
関連記事はこちら
転職

調剤事務からの転職① ~うさぎ太郎が「調剤事務をいったん辞めよう」と思った経緯~

2025年8月18日
調剤事務のお部屋~「ベテランさん」も「初心者さん」も「これからさん」もお気軽にどうぞ~
こんにちは、調剤事務歴15年の、元調剤事務うさぎ太郎です。 少し前のことになりますが、実は私うさぎ太郎、家庭の事情で勤めていた薬局を …
未経験者さん

処方せん応需枚数の多いところで働きたい?少ないところで働きたい? 〜客観的に観察して推測してみよう〜

2024年5月2日
調剤事務のお部屋~「ベテランさん」も「初心者さん」も「これからさん」もお気軽にどうぞ~
客観的に薬局の処方せん応需枚数は分かる? 調剤事務として働く場合、薬局によって全然忙しさが違います。選びしろがあるなら、自分の働きた …
転職

「今の薬局を辞めたい」のに「人手不足で辞められない」と思っている調剤事務さんへ ~特にママさん~

2025年9月29日
調剤事務のお部屋~「ベテランさん」も「初心者さん」も「これからさん」もお気軽にどうぞ~
こんにちは、調剤事務歴15年の元調剤事務うさぎ太郎(3年を目処に調剤事務への復職考え中)です。 うさぎ太郎はそんなに交友関係の広い人 …

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA