問診票を書いてもらうとき、キレられたことありませんか?
調剤事務歴15年のうさぎ太郎です。調剤事務の皆さま、今日もお疲れ様です!
新規の患者さん(以下、「新患さん」)が来るたびに、記入をお願いする問診票。出来ればサッと終わらせたいところですが、問診票の記入をめぐって一悶着したことのある人、なんならキレられたことのある人もいるのではないでしょうか。。。
もちろん大多数の人はスムーズに記入してくれますが、数%は明らさまに面倒くさそうな態度をされます。そりゃ調剤事務をしている私だって、患者として薬局を利用する時に「面倒くさっ」て内心思いますからね(苦笑)。体調悪いときはなおさらです。
今回は問診票をお願いするときにうさぎが気を付けていること4点をまとめておきたいと思います!
①「アンケート」と言ってはいけない
まず、問診票のことをアンケートと言っている人はいませんか?
○○様、こちらの薬局のご利用は初めてですね。お手数ですがアンケートにご記入お願いいたします。
はぁ?病院で書いたのにこっちでも書くんか?めんどくせーなぁ!!
そして、こんな感じ↑で怒られたことはないでしょうか。薬局あるある。
今一度「アンケート」と「問診票」それぞれの意味を確認しましょう。
アンケート【(フランス)enquête】
読み方:あんけーと
多くの人に同じ質問を出して回答を求める調査法。また、その質問。
引用: Weblio辞書
もんしん‐ひょう〔‐ヘウ〕【問診票】
読み方:もんしんひょう
現在の心身の状態や、病歴・アレルギーの有無などについての質問をまとめた書類。診察を受ける前に、患者本h人が書いて提出する。
引用:Weblio辞書
とまぁ、このような違いがあります。「アンケート」というと書いても書かなくても良い任意のものということになってしまいます。
かたや「問診票」というと薬の適正使用のために必要なものという意味合いが伝わります。
「問診票」ってちゃんと言えるだけで確実に怒られる頻度は減るはずなので(うさぎの体感比)もし「アンケート」って言っている人は気をつけてみることをおススメします。
「問診票」っていってもキレて帰った新患さんもいるけどね(コソっ)
②預かったお薬手帳に記載されている内容は割愛して良いことを伝える
併用薬が多い新患さんが、問診票で一番大変に感じる部分は、併用薬を尋ねる項目ではないかと思います。
薬品名を正確に書くことは難しいし、欄が足りないこともあるし、時間もかかる。中には自分のお薬手帳を見ながらたくさんの薬品名を書いてくださる新患さんもおられますが。。。いやいやいや、そのお薬手帳見せてくれたら、こちらで確認しますから(汗)!!!
ってことで
(先にお薬手帳をお預かりした上で)
この欄は、お薬手帳に書かれているもの以外に飲んでいる薬やサプリメントがあればご記入ください。
と伝えれば、患者さんの手間を省けるとともに、問診票の回収も速いです。
せっかくお薬手帳を持参してくれているのに、それを生かさないのはもったいないだけでなく、お薬手帳持ってきてんのにその内容を自分で問診票に記入させられては患者さんに殊更お薬手帳の存在意義を感じてもらえない・・・と感じます。
③ジェネリックの意向・子供の体重、先に尋ねたら問診票に代筆する
新患さんの受付時。調剤を始めるにあたって必要な情報になるので、問診票の記入をお願いすると同時にジェネリックの意向や子供さんの体重を聞き取ることがあるかと思います。
そんな時、自分の手元にメモをとるだけじゃなくて、
では体重とジェネリックに関する項目は代筆しておきますね。お手数ですが残りの項目のご記入をお願いします。
ということで聞き取った部分は記入して問診票をお渡しすると二度手間が省けて親切かと思います。患者さんからすると「さっき伝えたけど、また書くのか・・・」って感じになりかねないですので。。。
④そもそも書きにくそうな人には、こちらから代筆を申し出る
小さな子供を抱っこしている親御さん、そもそも手を怪我して来局している患者さん、目が見えにくそうな患者さん、手に震えがある患者さんなどはこちらから代筆を申し出てみましょう。
先に待合の椅子に案内して、腰かけてもらってから聞き取りと始めると、後から来た患者さんが受付でつっかえないのでスムーズな感じになります。
面倒くさくてキレそうな患者さんも、代筆を申し出るとたまに答えてくれたりすることも・・・あります・・・(汗)
ちなみに0歳の赤ちゃんを抱っこしているまだ慣れない感じのママに代筆を申し出たら
あ!大丈夫です、自分で書きます!
って言われたものの、わざわざ抱っこひもから赤ちゃんを下して書いてくれて、でも赤ちゃんギャン泣きしちゃってママおろおろ・・・っていう流れを見てから、極力0歳児連れさんは代筆しようと心に誓ったうさぎです。
赤ちゃんの問診票は特に既往歴や併用薬がない場合のほうが多いので、体重と連絡先くらいしか書くこともなく、時間かかりませんので嫌がられなければ代筆しちゃおう!
まとめ
というわけで、問診票を書いてもらう際に気を付ける点をまとめると、
- 「アンケート」と言わない
- 「問診票は渡すだけ」ではなく、患者さんの状況に合わせて臨機応変に対応する
ということです。
忙しいときは難しい場合もありますが、少しでも気持ちよく、かつスムーズに薬剤師さんの投薬まで繋げられるといいなと思っています。
さて、もう4月になりましたね。新人さんが入ってきた薬局も多いことと思いますが、新人さんが問診票の記入を巡って凹まないことをお祈り申し上げます。。。!