こんにちは、調剤事務歴15年の元調剤事務うさぎ太郎(3年を目処に調剤事務への復職考え中)です。
みなさん、患者さんから旅行に関する薬の質問を受けたことはあるかもしれませんが、過去にこんな質問↓
海外旅行に麻薬を持っていくにはどうしたらいいですか?
を受けたことがあったので、それについて解説したいと思います!
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薬剤師会の回答はこちら
さて、調剤報酬に関して分からないことは、いつも審査機関に聞くのですが、海外旅行に携帯する麻薬の取り扱い…であれば一番聞きやすいのは薬剤師会かな。。。と思います。
ということで、TELにて問い合わせた回答がこちら!
旅行日の2週間前までに申請が必要です。
医師の診断書、麻薬携帯輸出申請書、麻薬携帯輸入申請書の3種類が必要になります。管轄の厚生局のHPでも確認できますよ。
だそうです。
しかし、言われた通り厚生局のHPで海外渡航時に医療用麻薬の取り扱いを確認すると、申請書は上記3点で良いのですが、その他にも用意するものはあるようなので、以下各厚生労働局のホームページの麻薬・向精神薬の海外渡航時の取り扱いについてまとめたいと思います。
各地方の厚生局における麻薬・向精神薬の取り扱いについてまとめました
さて、調剤事務さんの中でも厚生局に提出する各種書類を作成したことのある方は少数かもしれません。ゆえに厚生局のホームページを開くことも稀なのではないでしょうか?
日本各地の厚生局の麻薬の取り扱いについて書かれている箇所をリンクつけておきますので、一度のぞいてみると良いかもしれません。
申請に必要な書類、出入国に必要な書類、その他注意点など、こちらで確認できるようになっています。
今回は目的のページをさがすのにそんなに苦労することはなかったのですが、唯一、九州厚生局の、個人の出入国における麻薬携帯の取り扱いについてはすごく探しにくかったです。
もしよろしければ上記を調剤室のPCにブックマークしておくと、同様の質問を患者さんから受けた時に、印刷して渡せると思います。
厚生労働省のとりまとめはこちら
こちらも読んでおくと更に理解が深まります。
これは麻薬に限らず、どのような事症状でどのような薬を持参するのか文書を用意しておくこと、必要以上の量を持参しない事、極力PTPのままで持参し脱ヒートしないこと・・・などなど海外に医薬品を持参する際の注意事項が書かれています。
患者さんに色々と質問された時にはこのページを案内してあげるといいかもしれません。(お年寄りにはプリントアウトの方がいいかも)
英語版の薬情なら「くすりのしおり」が便利
さて、上記HPなどを読み進めると、英語の薬情が必要なことがあると分かります。
そして患者さんは英語の薬情が必要になった時には、まず薬局に求めると思います。
普段は日本語表記でお渡ししている薬情ですが、英訳しろといわれると、薬剤師も調剤事務ほとんどの人が無理なはず。そこで役に立つのが「くすりのしおり」です。↓
また、くすりのしおりを薬剤師さんが解説してくれている記事を見つけたので、こちらにリンクを貼っておきますね。英語の薬情は簡単に出せるけど、用法は個人個人で異なるのでその点の注意等に言及されています。↓
こんな感じで英語が出来ない薬局で働く人も英語薬情が出せるので、知っておくと安心です。
ちなみに私は当時EMシステムズのレセプティネクストを使っていたのですが、レセプティいネクストは「くすりのしおり」と機能を結び付けており、レセコンから直に英語の薬情が出せました。(めちゃくちゃこっそり、薬情メニュー画面でシフトキーを押下すると「くすりのしおり」メニューがニュっと現れる仕様)
この記事をお読みになられている皆さんの、お使いのレセコンも英語薬情に対応する機能がこっそり隠されているかもしれないので、この記事を読んだのを機会に、ぜひ確認してみてください。
まとめ
今回は医療用麻薬(向精神薬もほぼ同じ)の海外渡航時における申請方法をまとめました。
申請に必要なのは
- 医師の診断書
- 麻薬携帯輸出申請書
- 麻薬携帯輸入申請書
となり、これらは出発の2週間前までに申請を済ませておくことが必要です。申請の際には本人確認書類も必要です。
加えて出入国の際には薬情の提示を求められることがあるため、薬局でも英語で作ってあげられることが出来るように各人しておけると、これから薬局で働くのに役立つと思います。
少しでも調剤事務のみなさんの参考になれば幸いです。
また、調剤事務同士で共有したい事柄をブログ記事にアップしたいと思いますので、興味のある方は今後ともよろしくお願いします!
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