客観的に薬局の処方せん応需枚数は分かる?
調剤事務として働く場合、薬局によって全然忙しさが違います。選びしろがあるなら、自分の働きたい忙しさの薬局を選んでもいいかもしれません。
転職の際、面接や応募のときに「月に何枚くらい受け付けていますか?」と聞けばいいだけの話ですが、出来ればなんとなく推測できると、そもそも働きたくない忙しさの薬局を回避できるわけです。なので、管理人のこれまでの経験に基づいて薬局の特徴ごとに処方せん枚数を推測していきます!
~200枚/月 の薬局
毎日200枚/日とか受け付けている薬局でしか働いた事のない調剤事務さんは「そんな店あるの?!」と思うかもしれませんが、あります。
これくらいの枚数の薬局の特徴は
- 開局して間もない
- 門前に病院がない
- そもそも周りに病院が少ない
- 処方せん渡すまで、受付の人が多分ボーっとしてた
みたいなところです。「ある?」って思うかもしれませんが、あります。
狙い目はドラッグストア併設型の門前病院をもたないタイプの新規開局の薬局と思われます。調剤専門チェーンはあまりそんな立て方しませんが、ドラッグストア併設タイプの薬局はやっています。処方せんを集める目的の他に、「薬剤師が常にいる」ということ自体がドラッグストアにとってメリットとなり得るのです。
もちろん数年かけて処方箋枚数は増えていくし、正社員だと結局店舗の移動もあるのですが、とりあえず暇を味わいたい人向けに・・・。
ヒマな状態が好きな人にはうってつけ・・・かも。
でも、月の営業日が25日だとしたら200÷25で1日8枚の計算です。1時間に1枚来るか来ないか・・・自分でやることを見つけられる人向けですね。勉強のためにずっと本を読んでいるのは不可能に近いヒマさです(笑)。私はこのタイプの薬局にいたときはOTCにも自ら出て仕事をもらっていました。。。徐々に処方せんが増えてOTCに出ることはなくなっても、月600枚の薬局に育つまで3~4年かかりましたね。
門前を持たず、面で受けていたので閉店時間になったら即閉店作業に移れるのも良いところ。(門前だと病院に患者さんがいると閉めれませんから…)うさぎ太郎はとてもお気に入りの職場でした。
~600枚/月 の薬局
私は個人的にこの辺りの忙しさが好きです(笑)。ほどほどに患者さんがきて、でもほどほどにヒマです。
ちなみに私が
ブログでも立ち上げるか!!
と、調剤事務さんのヒマ潰しになるこのブログを作ってみようと思い立ったのは前述した200枚規模だった新規開局の店舗が600枚規模の薬局に育ったくらいの時でした。(月600枚、事務2人)
ネットサーフィンする時間はあるけど、業務と関係ないことを見ていると怒られるので・・・そういうアイドルタイムに読めるものを、と思って作ったのがこのブログです。そういうことを考えるくらいの余裕がある、ということですね。
これくらいの枚数で面で処方せんを応需している薬局だと新人さんに教えるのも、教えられるのもやりやすいです。それなりに処方事例の勉強が出来て、必ずヒマな時間があるので教えられたことを整理する時間も確保できます。
かなり主観的なイメージですが
- 開局して2~3年以上経過しているけどそんなに忙しくないように見える
- 門前病院がない
- 門前病院があっても開院したばかり
- 門前病院以外からの患者は来そうにない立地条件
こんな薬局が該当するイメージです。
今勤めているのは門前病院あり(内科)の薬局ですが600~700枚です。病院は開院して3年経過しましたが、まだこの枚数で快適と言えます。特段人気のある病院でなければ開局して3~4年はこれくらいなのかしら。。。
※門前からは月700枚弱だけど介護施設なども請け負っているので月の合計は1,200枚くらい。
1000枚/月超 の薬局
この辺りから、あんまり「ヒマだね~」という感じではなくなるかと思います。
人員配置にもよりけりですが、私がこれくらいの忙しさの店で働いてたら「ブログでも立ち上げるか!」とは思わなかったと思われます(笑)。のんびりネットサーフィンは出来ないな、という。
調剤事務が1店舗2~3人で回せるのもこの規模までかな~という感覚です。正社員とパートの組み合わせ・調剤事務がどこまでの範囲の業務をこなすか、面か門前かにもよりますが。。。あと施設や在宅もどれくらい請け負っているかによっても違いますが。。。あやふやになってきましたが、1000枚超えたあたりから黒字化して薬局の特徴が出てくるイメージです。
ちなみに管理人は1,000枚にタッチする寸前までの薬局を調剤事務1人でやらされたことがありますが(休みの日は多店舗から応援をもらう)、そこは開局時間が9:00~20:00と長く、門前は中規模の総合病院で忙しいのは午前中のみだったので、午前さえ頑張れば、雑務は午後に集中して片づけられるような感じでした。
応需枚数とは関係ないですがこの店舗は1日の勤務時間が10時間(拘束時間11時間)だったので週休は3日となり、それはそれでプライベートが楽しめて良かったです。独身だったうさぎ太郎は割と好きだった働き方でした。子供がいたら1日11時間拘束は絶対無理ですね。
・・・思い出話になってしまったのでこれくらいの規模の薬局の主観的なイメージとしては
- 傍から見てボーとしている人がいない
- なんか薬品棚が余裕なさそう
- 門前薬局でも他の病院からの患者さんか入りやすい立地
- 門前薬局だけどそれなりの規模の介護施設とか担当している
みたいな感じでしょうか。1000~2000枚/月になってくると、前述したように、一律には言えなくなってくる気がします。個人的な感覚ではこの辺りの枚数が調剤薬局のスタンダードなのでは?と思います。
2000枚/月超 の薬局
実はこの規模の薬局ではうさぎ太郎は働いたことがありません。十数年間、別に私が自主的に働く店舗を選んだわけではなく会社の指示通りに色んな店舗を転々としましたが、この規模の店に当たらなかっただけです。。。
ですが同じ会社のこの規模の別店舗を見ているとこんなイメージです。
- なんか調剤室の中がいろんな人でひしめき合っている
- 薬品棚がもうぎゅうぎゅう。なんなら棚からはみ出ている
- PC入力の事務さんはもう1歩もPCから離れる余裕がなさそう
こんなイメージです(笑)。とりあえず、「落ち着いてる時間」はあっても「暇な時間」はないのではないでしょうか。働いた事のある人のご意見求む!
うさぎ太郎には未知の世界だけど、1日100枚以上受けてる店舗って時間帯によっては1~2分に1枚、とか1時間に30~40枚みたいな処方せんの受け取り方をしてているんでしょうから、うさぎ太郎は少し腰が引けます。。。
それ以上の薬局
先ほどの2000枚/月越えの薬局で働いたことのない私ですが、もちろん3000、4000枚みたいな規模の薬局での経験もありません。なんなら私の働いたことのある会社でその規模の店舗もありませんでした。
なので、今一緒に働いている薬剤師さんは以前は4000枚/月の薬局で働いていたそうなので聞いてみました。
薬剤師は6人でやってました。忙しいけど仕事内容は分担制だから、流れ作業みたいになってる。忙しいけど、ひたすらピッキングの人、ひたすら分包の人、ひたすら監査の人・・・みたいな感じで。
受付の人はいなくて、患者さんは受付の機会に処方せん入れる仕様だったり。
そんな感じで、1日200枚捌いてましたが、薬剤師は6人でなんとかなる感じです。
だそうです。もしかしたらこの規模になってくると、もう薬局というより工場みたいな感覚なのかもしれません。客観的には
- 基幹病院の敷地内薬局
- 医療モールの敷地内薬局
- 総合病院の門前薬局
- 上記に加えて介護施設を大量にかかえている
とかになると、この規模の可能性・・・て感じなのでしょうか・・・誰かご意見お願いします。
ちなみに大学病院の敷地内薬局の求人を見ていると、調剤事務というお仕事とは別枠で【処方せんを受け取る人】というお仕事内容で募集がありました。この規模だと薬剤師・調剤事務・雑用係という分担でやっているご様子でした。
もう少し年を取ったら【処方せんを受け取る人】になってみたいな、とも思います。「隙間時間には清掃や整理整頓」と求人には書かれていました。今以上に頭が回らなくなったら本気でやりたい仕事の候補ですね。
どんな薬局で働きたいかイメージできた?
そんなこんなで管理人の主観的なイメージによるものですが、外部からみた処方箋枚数別の薬局のイメージを考えてみました。
前述したように私はヒマな薬局が好きなのですが、時間が経つのが遅く感じるのがネックです。忙しい店舗の方が性格的にあっている人もいるでしょうし、少人数で一連の作業全部に関わるより、大人数で完全に分担制の流れ作業の方が性格に合っている人もいるでしょう。
転職を考えるにあたって、選びしろがあるなら、自分の好きな忙しさの薬局を選んでみてはいかがでしょう?というお話でした。
てなっちゃうんですが、ご参考までに!
ちなみにうさぎ太郎の薬局の処方せん応需枚数と忙しさは・・・
うさぎの今いる薬局は処方せん1,200枚/月、事務は1人、(私がいない時間帯は他店から応援が来る)。
内科門前の外来は月600~700枚で余裕ありだけど、介護施設の患者が100人弱。ヒマと思うヒマはなく、勤務時間中は常に頭フル稼働です。。。
こんな感じです!転職を考えられていう調剤事務さんの参考になれば幸いです^^
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