正社員からパートになりたいけど、踏ん切りがつかない調剤事務さんへ
調剤事務の皆さん、今日もおつかれさまです。
今日はまず記事に対する注意をさせてください。
今回は正社員でいることが苦しくなった人のための記事です(主に育児・家事・介護で)。
みんながパートになる事を勧めるわけではありません。正社員さんは会社の財産。正社員さんの働く意欲を奪うことを目的とした記事ではないことをご理解くださると幸いです。
ではなぜこの記事を書こうと思ったかと言えば、
私は経済面で不安もあり、育休明けの時短勤務終了後は、3歳5歳の子供2人ワンオペの日もありつつ、1年間フルタイム正社員で踏ん張ってたんだけど、調剤事務フルタイムって拘束時間がなかなかキツイ。ストレスがすごかったです。
子どもも週6保育園になるし、疲れていました。
だれかが後押ししてくれたらもっと早くパートになる決心着いたなって・・・思うから。
このような過去の私のように、パートになる踏ん切りがつかず悩んでいる調剤事務さんの参考になれば良いなという思いで綴らせていただきます。
パートになって良かったこと3選!
給与面以外でパートになることにデメリットを感じることはあまりないのではないかと思います。向上心旺盛で調剤事務として道を究めたい人や、管理職になりたい人は現場での時間が減ってしまうので、デメリットはその点でしょうか。
そう、パート勤務になるということは、基本的に給与面以外ではメリットしかないのです。その中であえて3選、してみました。どうぞ!
①圧倒的な時間の余裕
まず、これを差し置いて得られる大きなメリットはありませんよね。
正社員で調剤事務として働いていたら多くの人がこう思うのではないかと思うことがあります。それが
拘束時間、長い・・・
特に未就学児、小学生のお子さんをお持ちの親御さん。調剤薬局の営業時間って、保育園・学童の預かり時間より長い。そもそも帰れる時間=閉店時間ではありません。「最後の患者さんに薬を渡し終えて後片付けを済ませた時間」です。。。もし門前病院ありきの薬局なら、その病院の最後の患者さんが病院での診療を終えた後、薬局でその患者にお薬を渡して閉店作業終了後に退勤、となります。
ワンオペフルタイム正社員8:30~17:30勤務(早番固定)の当時のうさぎ太郎は1年間毎日こう思っていました↓
正社員として働くのは無理をしないと成立しない!早番にシフト固定しても、夕方上がりって患者がどんどん来る時間だし、申し訳ない気持ちで薬局飛び出して、保育園の延長料金を気にしながら渋滞する道路を事故しそうな勢いでお迎えに行くことにストレスマックス!冗談抜きで命の危機。
そして保育園から帰宅しても一息つく間もなく家事育児で鬼の忙しさ。
ちなみに店舗指定、早番固定で月給はマイナス5.5万円。ボーナスないと最低賃金割ります。※そうでなければ私と一緒の店舗にいるせいで遅番固定になる職員の気が収まらないでしょうからやむを得ぬのですが。
この当時は時間が足りなさ過ぎて、朝4:00に目覚まし時計をセットし、洗濯物を片付け、子どもの保育園の荷物を用意し、朝昼晩の食事をまとめて作り、自分の身支度を整えてから6:30に子どもと夫を起こしてごはんと身支度をさせ、7時半に家を出て、イヤイヤ期の子どもをなんとか保育園に預けて、8:30出社でした。出社した時点で体力20%しか残って痛い状態がデフォルトでした。(でも何にも拘束されない昼の休憩時間に癒されていましたね)
そんな感じだったので、パートになって拘束時間を自分で決められるようになり、上記ストレスからの解放感と言ったら・・・。なんと表現したらいいのでしょうか・・・そう、こんな感じ。
本当にそう思いました。
補足:子どもが習い事に通えるようになった!
子どもに習い事をさせることを推奨しているわけではありません。
ただ、子どもから「やりたい」と言われてもフルタイムだとやらせてやれなかった事の1つが習い事でした。未就学・低学年の子どもの習い事って平日夕方開始のものが多いのが現実。子供が自力で行って帰れるようにまるまでは、フルタイムで働いていると習い事に通わせてやること自体無理なんですよね。送迎できないのです。【お金があっても絶対できない事=子どもの習い事】という状態からパートになって抜け出せました。
調剤事務フルタイム=日曜日しか確約された休みがない(店舗によっては日曜日も勤務日の場合もある)だったので、これもパートになって本当によかった点です。今は子どものリクエストで習い事させてあげられています。正社員時代では到底無理だった「病欠の振り替え」もパートだから可能です!
②勤務時間中は関係各所も営業している
この点も良いです。
調剤事務のお部屋の【レアケース】や【お悩み解決】カテゴリーを数個読んでもらえたらお分かりかと思うんですが、うさぎ太郎はすぐ社外に電話します。
国保、社保、市役所、県庁、福祉事務所、保健所、病院、卸、PC機器回りの会社。。。自店内のメンバーでうんうんと困っていても解決しないことは、なるべくその場で関係各所に電話して確認するが吉と思っています。
で、そういった関係各所ってだいたい電話対応が平日17:00までなんですよね。
かたや、調剤薬局が受付してる時間は平日は早くて18時までとか。時期によっては最後の患者をお見送りするのが21時過ぎる日も・・・。そもそも土曜日はどこも電話に出てくれなかったりします・・・。
関係各所に聞くことが出来ればその場で解決することが、電話がつながらないことで解決しなかったりすることもまぁまぁあるんですよね。
最たるものが「門前ではない病院への疑義照会」と、「卸さんに不足薬の納品がいつになるかの確認」と、「新規生活保護患者さんの医療扶助確認」でした。これら全部に電話つながる時間に働けること、正社員時代からしたら奇跡としか言いようがないですよね(苦笑)
そんな感じでパートになった今は、その関係各所が電話対応してくれる時間しか働いていないので、電話が繋がらないストレスからも解放されています。至極快適。 関係各所に「仲間感」すら感じます。(繋がらない時は「疎外感」ばかり感じていました…)
③労働条件と業務内容が一旦リセットされた
これは転職することなく、同じ会社内で正社員→パートになると、こうならなくて逆にストレスを感じる部分かもしれませんが。。。
実はうさぎ太郎も最初はそうでした。同じ会社で正社員→パートになると、「自分の働き方に対する要望」と「会社から求められる業務量」にすれ違いが起きます。拘束時間は減るのに業務量は変わらないという壁。育休明け時短勤務の時にも起こりましたが、勤務形態を変更するたびにこのジレンマはあるあるです。
とはいえ、調剤薬局って国の定めた調剤報酬内でしか利益が出ないので、仕方のない部分はあります。正社員→パートになることで店舗内の戦力が減ったからといって、もう1人人員を補充する余裕はないことは察しました。
ゆえに、転職しました。転職と同時にパートになると、全てが一旦リセットです。転職する前と後の時給の差を考えるとお値段以上の解放感でした。※転職後の方が時給100円以上良くなりました。
もちろん、こちらの希望する労働条件で受け入れてくれる薬局に求人が出ていないことには転職できないのですが、それがしやすいのが調剤事務という職業のいいところ・・・とユーキャン等は宣伝しているわけですね。鵜呑み厳禁ではありますが、仕事内容は大きく変わらないので調剤事務の転職はストレス少なめです。
番外編:店舗の異動がない
これはみんながみんなそう、とは言えないのですが。このご時世、個人薬局で店舗は1個だけ・・・なんて薬局はほぼないんですよね。
なので、薬局で正社員で働く=店舗の異動アリ・他店へ応援勤務アリはデフォルト。自宅にとても近い店舗があったとしても、自宅からひどく遠い店舗に配属されることもザラなことです。その時その時の会社の状況次第なんですよね。たとえ徒歩圏内に働きたい店舗があろうとも、自分の意志で働く店舗は選べないのです。
転職して家から車で10分の職場になって、そのストレスからも解放されました。通勤時間に労力を割いて、一方で生活時間を減らされるのって共働き夫婦には死活問題です。職場と自宅が10分の距離って本当に最高です。
パート勤務で収入減でも、お値段以上の解放感があれば良し!
私が実際に正社員→パートになって感じたことを上げてみましたがいかがだったでしょうか。
もちろんパートになる前は、収入が減る事にストレスを感じるのですが。実際になってみるとその収入内でなんとかしようってなるし、なんといっても
生きてる心地がする。
これにつきますね。
正社員辞めると収入は減りますが、仕事きついの我慢して身体も心も壊して稼いだお金を医療費やサプリメントにつぎ込むより、お金が減っても笑顔で健やかでいたいもの。。。難しい天秤ですけどね。
収入減の不安を最小限にするために、減る収入をどこまで受け入れるかに関してはなるべく事前に綿密に計算しておくと良いかと経験上思います。
迷いに迷って正社員を辞めても、無職にならずにパートで収入を得ようと考えた自分を褒めていきましょう!パート、楽しいですよ。